事業概要
■業務内容
当社は、東京電力ホールディングス(株)と日本原子力発電(株)のリサイクル燃料を再処理するまでの間、安全に貯蔵・管理する会社です。
■安全に対する考え方
リサイクル燃料備蓄センターは、国による厳格な安全審査を経て、貯蔵事業の許可を受けたのちに、建設・事業開始することになりますが、金属キャスクや貯蔵建屋などの施設設計にあたっては、2013年12月に原子力規制委員会で策定された新規制基準に基づき、放射性物質の閉じ込めや放射線の遮蔽、臨界防止や除熱などの基本的安全機能を確保します。
また、地震や施設の火災、竜巻などに対しても、新規制基準に基づき万全の安全対策を取ることとしております。
■施設の規模
最終的な貯蔵量:5,000トン
(注)東京電力ホールディングス(株)および日本原子力発電(株)の原子力発電所から発生するリサイクル燃料を貯蔵しま
す。
当初、3,000トン規模の貯蔵建屋を1棟建設し、その後2棟目を建設します。
■主要な設備・機器
(a)リサイクル燃料を搬入・貯蔵・搬出するための設備
・金属キャスク
・貯蔵建屋
・金属キャスク取扱設備
・その他付帯設備(放射線監視設備等)
(b)専用道路
(c)事務・管理棟
■貯蔵期間
施設ごと(※)の使用期間は50年間とします。キャスク(貯蔵容器)ごとにおいても最長50年間の貯蔵とします。
(※)「施設ごと」とは、順次設置する貯蔵建屋ごとをいいます。
■リサイクル燃料の搬入・貯蔵・搬出
東京電力ホールディングス(株)および日本原子力発電(株)の原子力発電所から発生したリサイクル燃料を搬入します。
リサイクル燃料は、金属キャスクに収納され、貯蔵建屋に整然と貯蔵されます。金属キャスクの冷却は、自然対流による空冷であり、動力(冷却設備)などは不要です。
貯蔵後は、両社に燃料を引き渡し(搬出)、両社にて、原子燃料サイクル政策に則り、再処理が行われます。
■貯蔵期間中の安全管理
貯蔵期間中は、金属キャスクがリサイクル燃料をしっかり閉じ込めていることや、放射線の量に異常がないことなどを常に監視します。
また、法令に基づく定期事業者検査を実施するとともに、国際的な査察を受けます。